先日、写経会に参加した。1ヶ月に一回は自分の生き方が逸れていないか向き合う習慣の一つとして写経会を取り入れようと思った。
今回はそのときにお坊さんがしてくださった法話を書いていきます。
仏教雑学1
一切皆苦という言葉があります。これは全てのものは皆、苦であるという意味を持ちます。
仏教とはインドから中国に渡って聞いたものであり、ここでの苦とはインドでのデュッカという言葉で、思い通りににならないという意味です。人間の心は思い通りにならないから苦を感じるというものです。
お経の王様とも呼ばれ、特に天台宗や日蓮宗で大切に扱われている妙法蓮華経(法華経)の中にダイダバッタという人物が出てきます。
この人はお釈迦様の一番悪いお弟子さんで、他のお弟子さんの邪魔をしたりしてお釈迦様にとって悩みの種となっていました。
ある日、お釈迦様はなぜこんなに困ったことをするのかと思い、神通力でダイダバッタの前世を覗き見ました。
その前世は何だったかというと、お釈迦様にとって悟りを開かせてくれた恩人である、師でした。
それを知ったお釈迦様は、今まで悩みの種だったダイダバッタのことを師が私に必要だから与えてくださっているという捉え方をするように変わった。という物語があります。
要は、人は全てのことはコントロールできないので、嫌なこと(苦)が起きたときにどのような捉え方をするのかが大切だという物語でした。
仏教では良いことだけでなく悪いことも「縁」であると考えます。自分にとって必要だから起こっているんだ、与えられているんだと思える心を育てていくことが大切である。
転禍為福という言葉通り、物事には良い面と悪い面があるので、災いは転がして福にする気持ちで生活しようと思った。